第7章 素敵な片想い(黄色さんメイン)
「あき………?」
そんな私の名前を呼ぶ声に
閉じていた目をゆっくりと開けると
目の前1㎝の距離に
大好きな亮ちゃんの顔……(汗)!!
「あぁ…ごめん…ちょっと意識が
旅行に行ってた(笑)」
なんて平静を装って笑う私に
亮ちゃんは少し不機嫌そうに
「何やねん…
今日はここ来てからずっと
ぼぉっとしてるよな?
俺とおるんはそんなに暇か?
暇なんか(笑)?」
そんな言葉を浴びせ
ぐしゃぐしゃに私の髪をかき回す…
そんな亮ちゃんの
いたずらっ子な手から
顔をそらして逃げながら
「やめっ…!こらやめてってば…!
今度はちゃんと聞くから
もう一回ギター弾いて?」
そう言って
さっきまて弾いてくれていたギターを
指差すと
亮ちゃんは途端にニヤリと笑って
「ええけど…
その代わり後で焼きそばな(笑)?」
そんな言葉とは裏腹な
柔らかくて優しいギターの音が
部屋の中に響き始める………