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【忍たま乱太郎】~空蝉物語~【兵庫水軍中心トリップ逆ハー】

第2章 忍術学園での邂逅【幼虫編】



いつの間にか麻言の周囲には色々な人物が集まってきていた。
まず、一緒に居た一年は組一同(※三人走り込み中)、そして守一郎、喜八郎に穴に落ちかけた秀作。
八左ヱ門、兵助、勘右衛門。
秀作と五年生三人に麻言を探すように頼んだ学園長に半助。
ちなみにこの場に第三協栄丸や伝蔵はいない。
実は先程から二人はずっと押し問答をしていて、埒が明かないと思った半助と学園長が麻言を呼んでくるよう秀作達に声をかけたのだ。
しかし、いつまで経っても麻言が来ないもので二人も同様に探しにきていたらこの場にかち合ったのだ。

―そして、たまたま近くに居て後から騒ぎを聞きやってきた教師の一人安藤夏之丞もそこにいた。
麻言はその皆に囲まれるように地面に正座していた。
この光景に何処か既視感を懐きながら。

「―え~と、麻言さん。悪いがもう一度説明してくれないかい?」

そう訊いたのは半助。
麻言は先程起きた経緯を皆に話した所だったのだが、皆その説明を理解ができなかったのか、しきりに瞬きを繰り返したり、眉を顰めたりしていた。

すると嫌な顔一つせず、先程口にした事を素直にもう一度麻言は話しだした。

「え~と、さっき秀作君が僕を見つけて走ってきてくれた時、足元に穴があるのが見えて……。止まるように声を掛けたんですが、気づいてなかったみたいなので、思わず走ってそのまま突き飛ばしちゃったんです」

すると焦れた様に「あのねえ」と口を出してきたのは夏之丞だ。

「貴方さっきもそう言ったけど、一年は組達も浜守一郎も『見てない』って言ってるじゃないですか。それなのに、馬鹿のひとつ覚えみたいに同じことばっかり!」
「なっ……!」

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