第2章 失恋しました
「はぁ...あのなぁ、こういうときは馬鹿正直に言わず彼氏が居るって言うんだよこの馬鹿!!」
今のは私の不注意でこうなっちゃったけど、そこまで馬鹿っていわれると腹立つ
「うっさい!あんたと違って頭まわらないから仕方ないの!!」
「..でも無事で良かった、」
小さな声で私を見つめながら、いつもと違った優しい笑顔をした。
ードクンー
..?なに、この胸が締め付けられるような気持ちは..?
「...公園、寄るか。」
私は無言で頷いて、お互い何も話さず公園までいった。
二人、誰も居ない公園でブランコに乗り、しばらく沈黙が続いた。
「なぁ、ひかるの事、どれくらい好きなの?」
「...今までに会ったひとの中で一番。」
「...そっか」
そしてまた沈黙が続いた。
この時間、私はイラついていた、茜にこんな感情を抱くとは思っていなかったし、そもそも急に茜があんなに積極的になるのもどうかと思う。
てかひかるもひかるだよ、自分は好きな人居るのになんで私を勘違いさせるようなことしたんだろ。あーもうむしゃくしゃしてきた!!
「いいよ、付き合ってあげても。」
初恋の人を忘れたい。このあの人への気持ちに区切りを着けたい。
「...は?」
案の定、茜は驚いたように私を見つめていた。そんな彼を横目に、
「だけどあんたの事はまだ男として好きじゃない。だから、」
―私を惚れさせてよ。ひかるを、ひかるへの気持ちを忘れられるくらい