第4章 新しい一歩を
「...ん..」
まどろみのなか、ふと目を覚ました。
「もう7時...ふわぁ...」
まだだるい身体を起こし時計を見て、まだ寝てようかなと布団に潜りこもうとすると、
ピコン
軽快な音と共にスマホの画面に表示されたメッセージをみて目を見張る。
『気に入ってくれた?今日の写真。』
続けて今度は今日保健室でひかると茜と私が写っているはたからみれば私を取りあっているように見える写真が送られてきた。
「この写真...!だれなのこいつ..!」
急いでスマホを手に取りメッセージの相手を確認した。
「hotaru..?」
"誰?"
色々疑問は山ほどあったが一番知りたい事を送った。
『明日放課後、誰にも言わないで屋上に来たら教えるよ。』
「この上から目線イラつく....!」
下手に送ったらあの写真がばらまかれるかもしれない...でも行きたくない....
私の気持ちが相手にばれているかのようにまたメッセージが送られてきた。
『行きたくないならいいよ、写真の件、忘れた訳では無いよね?』
そのメッセージを見てスマホの画面を閉じた。
もうなにも考えたくなくて、なにもしたくなくなって、
ベッドに潜り込んで、次の朝が来るまで眠った。