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私は吉原のお姫様【R18】

第8章 エピローグ


「すごいな…揉みくちゃにされたよ」


そう言う斗真もボタン、ネーム、ネクタイ、そしてジャケットもなくなっていた。



「さすが人気の斗真くんですね〜」


そう言うと、彼は私の手を取り何かを握らせた。


「第二ボタン、取っておいたから貰ってくれる?」


「奇遇だね、私も取っておいたよ」




お互いジャケットのボタンを交換して笑いあった。




「お熱いね〜、2人とも!」


そんな私たちに声をかけてきたのは蒼茉さんと由羅さんだった。


実はこの2人、結婚したのである。




「由羅さん、蒼茉さんっ!」


私は彼らに飛びついて、抱きしめ合う。


「おめでとう、優里、斗真」

「ありがとう、由羅さん」




どうなることかと思ったが、生活に困ることなく幸せに暮らすことができた。

ちなみに私達は今後、蒼茉さんの会社で働くことが内定している。


とにかく何事もうまくいってるのだ。



これも全て、あの日蒼茉さんと吉原で会ったことから始まった。

いろいろあったけど、斗真、蒼茉さん、由羅さんという理解者もいる。



「「今までありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!」」



桜舞うこの日、私はまた新たなスタートを切る。




〈私は吉原のお姫様 fin〉




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