第1章 〜 報われない恋 〜
潤の歴代の彼女は
みんな可愛くて
スタイルも良くて
イイ子ばっかりだった
そして潤に愛されて
とっても幸せそうだった
その恋が終わる度に
あたしは自分の立場に
安心する
友達で居れば
離れることはない
あなたの“特別”じゃなくても
あなたの“たったひとり”じゃなくても
そばに居られる
それでイイと思ってた
怖いのはあのキラキラした笑顔を
そばで見られなくなる事
想いを告げて
そばに居られなくなる位なら
あたしはいくらでも友達のフリをする
それでイイと思ってた
5年間あたしはそうやって
自分に言い聞かせて
ごまかしてきた
もうダメなのかも
5年間ごまかし続けてきた
あたしのこの想いは
もうコントロールが効かない
もうとっくに限界だったのに
あなたをあきらめる最後の手段
きっと潤を苦しめる
でももうこれしかないんだ
最後にあたしに1度だけ
潤を下さい