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たった1度

第9章 〜 エピローグ 〜


それから『今日は俺がメシを作る』と意気込む潤に料理をまかせ


あたしはひとり手際よく準備をする潤の背中を見つめる


潤 「そういえば翔ちゃん怒ってたぞー。」

「何で?」

潤 「だっておまえ翔ちゃんにも連絡先教えてないだろ?」

「まぁ・・・。だって翔ちゃんに言ったら潤にもばれると思ったし。」

潤 「そんなに俺と離れたかったのかよ。」


拗ねながらそう言う潤はちょっと可愛い


「ところで何でここが分かったの?」

潤 「愛のチカラ?」


愛って・・・/////


潤 「何、微妙に顔赤くなってんだよ。カワイ〜。」

「バカっ。」


大体、潤に愛のチカラなんて言われて照れない女の子がいたらお目にかかりたいよ


潤 「ごめん、ごめん。おまえんち行ったら母ちゃんすっげえテンション高めに教えてくれたぞ。」


はい?母ちゃん?


「母ちゃん・・・ってうちのお母さん!?」

潤 「うん。だってさすがに家族は知ってんだろうと思って。」

「実家行ったの!?」

潤 「うん。だって電話じゃ俺がほんとに松本潤だって分かんないだろうし、おまえんち行った事あったし。」

「そうだけど・・・。」

確かに高校の頃、潤と翔ちゃんとクラスメートだって言ったら“どうしても会わせて”というお母さんの熱意に負けてふたりを家に連れて行った事がある


潤 「ダメだった?」

  「ダメ・・・じゃないけど・・。」

あの時のテンションの高さを思い返すと今回も
きっと相当テンション高かったんだろうなぁと・・・



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