第5章 わちゃわちゃGW。
『うそーーーー!』
本日4月末。
ゴールデンウィークまで後わずかの本日。
『5日は烏野に遠征じゃなかったの⁈』
「今回は烏野が来るから俺たちは音駒の合宿所に泊まりです。」
新幹線乗りたかった…とものすごく落ち込みまくりのリエーフ。
いやいやいやそこじゃなくて…
私は無言で手を差し出す。
「…え?」
『えじゃない。プリント。遠征に関するプリント。』
私プリント見てないよとリエーフに言えばあれ?と首をかしげる。
だめだこりゃ…
『リエーフ…?かばん、持ってきなさい。』
「かばんは無理っす。」
『リエーフ…?持ってきなさい?』
私が笑いながら言えば、リエーフは恐怖に満ちた顔になり部屋に走っていった。
怒らないとすぐ甘えるんだから…
部屋もちょっと覗かないとすぐ汚くなりそう…
私はリエーフのかばんの中を想像しため息を吐いた。
ーーーーーー
結局、あの後かばんを持ってきたリエーフに中身をひっくり返させ、プリントを文字通り発掘した私。
ちなみに期限の切れた保護者宛の手紙が何通も出てきた。
小学生かっ‼︎‼︎
プリントには5月3日、4日、音駒高校の合宿所にて合宿が行われる趣旨が記入してあった。
「美優さん、お休みですよね?」
プリントの山の前でため息を吐いた私の前でわくわく顔のリエーフ。
『リエーフ…残念なお知らせ。私、5日は学校なの。』
残念なお知らせの後、リエーフの悲痛な声が響き渡ったのは言うまでもない。