• テキストサイズ

Nachtigall im Kafig(進撃:リヴァイ夢)

第1章 Nachtigall im Kafig


 戻ってきた馬は5頭。私とリヴァイ兵長がそれぞれの愛馬に跨がれば、私が1頭、兵長が残りの2頭を手綱で連れ帰る。本当ならば亡くなった仲間の遺体を掻き集めて戻りたい所だが、その余裕はないだろう。人が乗っていない3頭の馬に運ばせたいが、残念ながら遺体を纏める縄も何もない。それに帰路で再び巨人と戦わなければいけなくなったら、はっきり言って邪魔なだけだ。

 無情にも割り切ってしまった人の死に、私は心が沈むのを感じる。そんな私に気づいたのか、リヴァイ兵長は「おい」と横から声をかけてきた。

「少なからず新兵でこれだけの成果を残せたんだ。お前の力とこれからの活躍に期待してやる。それに、お前のペットが見れなかった光景を存分に味わってから死んでも良いだろ」

 鳥とあの世で会えばそれを土産話にでもしてやれ。
/ 11ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp