第1章 Blue Moon~with Jill Birthday~
激しく口内をまさぐり舌を絡ませキスをする。ジルも余裕があまりない
「リルがこんなにも私を締め付けるから、私ももう持ちそうに有りません」
「ジ、ジルーーき、来てっっーー」
旋律が加速しパチュンパチュンとより大きくぶつかり合う音に変わる。お互い汗でしっとりと肌が湿り、ジルの額から大粒の汗が流れ落ちる
「あっーーーだ、ダメっ…い、っっーー」
「うぅっっーー」
最後にズンと大きく突き上げると
「はぁぁーんっっーーーーー」
痙攣している中は喰いちぎるかのようにジルを締め上げ離さない
ジルは再奥をめがけ隙間なく自身を埋め込み射精した
腰を小刻みに揺らし一滴足りとも残さずたっぷりとそそぎこむ。勢いよく放たれリルは体をビクビクと震わせ声にならない声を上げシーツを掴み顔を埋めていた
お互いにはぁはぁと息をこらし、ジルはリルの背中にキスを落とす。抜くこと無く後ろから抱き抱え、上体を起こし自身の胸に寄りかからせる
繋がったままジルに寄りかかり恥ずかしさが薄らと頭をよぎるが意識は朦朧とし、自分で動くことが出来ない
「リル、貴女の中はとても気持ちよくて離れたくありません」
(こんな独占欲が芽生えるのは貴女だけなのですよ)
貼り付いた髪をそっと梳かしこちらを向いたリルの下唇を優しく挟みキスをした
「ジ、ル…愛してるよ、ずっと側にいて…ね…」
とろんとした瞳はやがてまつ毛を伏せちいさな寝息を立て始めた
(無理をさせてしまいましたね)
ジルはリルの膝裏に腕を滑り込ませ、名残惜しいが自身を引き抜き、そっとリルを寝かせた
滴り落ちた自身の精を優しく拭き取り、自身も綺麗にするとリルを抱きしめた
こんなにも私を求め、愛してくれる貴女をだれよりも愛おしいとかんじます。ウィスタリアの為、国王軍の為、限られた時間を生きることしか私は考えていませんでした
一度は貴女を突き放した私を恨むどころか生きて欲しいと涙を流したあの日のこと、忘れたりはしません。一緒に生きてほしいなんて、貴女くらいですよ、そうにおっしゃるのは。異国からここウィスタリアを訪れ100日間のプリンセスだった貴女は今もこうしてわたしの側に居てくれる
ーー愛しています。この身を捧げ一生貴女を愛し抜きますよーー
終