第8章 頂上戦争 序盤戦
『あっ・・・センゴク、何か来る』
私の言葉と同時に海兵が正義の門が開いたことを伝えに来た。
何故開いたのか?!と、動揺するセンゴクに私は叫ぶ。
『違う!そっちじゃないッ!!』
盛大な音を立て、現れた海賊船大艦隊。
白ひげ傘下の海賊達だ。
『それも違うッ!!!
センゴク・・・いえ、エース・・来たよッ・・・・』
貴方を助けに・・・
ゴボゴボと音を立て、湾内に影が見えた。
『来たッッ!!!』
大きな波飛沫を上げ、モビー・ディック号が現れた。
それを追うように白ひげ海賊団3隻の船が姿を現した。
高らかに声を張る白ひげ。
父様はエースの事を心配していた。
アレは、父様の技・・・!!
握り拳に力を入れ空中を押し、大気にヒビを入れるあの格好は、海震。
「エースを助けるぞッッ!!」
「待ってろよッ!!」
海賊達の声が木霊する。
恐ろしい事になると直感した。
その直後、地鳴りが辺りを包む。
白ひげが仕掛けた海震が高波を呼ぶ。
それが、開幕の合図となった。
先に行動を移したのはクザン。
高波を悪魔の実の能力、氷河時代で凍らせた。
続いて、黄猿が白ひげに技を仕掛ける。
湾内の海も凍ってしまい、そこを足場に14人の隊長達が一斉に動き始めた。
私は、動けなかった。
見晴らしのいいこの場所では、全ての戦いを見れる。
だから、動けなかった。
『はっ!ミホークッ!!』
まだ、本気ではないとわかるが世界一の斬撃と言われるミホークの一振りは途轍もなかった。
まだ、腕を上げている。
ミホークとジャズ兄様
黄猿のおじさまとマルコ兄様
私はどうすればいい?
どう動けばいい?
巨人族より数倍大きい オーズ。
湾内への突破口を開く。
血が流れ続ける。
人を倒し、人が倒れる。
『・・これって、これって・・・・』
本当に避けられなかったの?