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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第8章 頂上戦争 序盤戦





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正面には偉大なる海、背後には海軍本部。
その見晴らしは抜群で最高の立地。

その場所は、処刑台。

今日、1人の男が処刑される場所。

血生臭い場所とは思えない爽やかな潮風を感じながら私は空を見ていた。

「やはりここにいましたか」

サッと顔に影がさす。

『ダイギン・・・』
「元帥から話は聞きました」

『・・ごめん、頭に血が上っていた』
「・・・・・元帥からの任務です。
ここで守れ、との事でした」

『ここ・・・って?』
「今、少将がいらっしゃる場所・・
処刑台の上です」

処刑台の上・・
私が?

「元帥が一体何を考えているのか俺には皆目つきません・・」

『アハッ・・何だよもう・・・・
もろバレじゃんッッ・・』
「少将?」

守れってサンゴク、私に何を守れって言うの・・
わかってて私をそばにおいていたの?
わかってて、わかってて・・・

『ダイギン准将・・・
私から、貴方へ任務を与えるわ』

空気が変わった。

「はっ!何なりとお申し付け下さい」

『・・今すぐベガパンクの元に行きなさい。
そして、ずっと彼を守るのよ』

驚いた表情を見せたが直ぐさま表情を戻すダイギン。

「申し訳ございませんがその任務辞退します」

『ダイギンッ!これは
「俺・・わたくしは、少将の補佐官です。
命尽きるその瞬間まで少将のおそばを離れませんッッ!!」

逃げろ!と、伝えたつもりだった。
確かに伝わったはずなのにそれをはね退けた。

この生と死がかかった戦争から逃げられるのにダイギンは、それを求めなかった。

流石、海軍本部の海兵だ。




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