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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第8章 頂上戦争 序盤戦





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「ちゃん、どうしても行くのか?」

『お仕事だもん。
ベガちゃんも早くここから離れてね』

仕立ておろしたばかりの淡いピンク色のシャツの第2ボタンまで開け、上着を着る。
身体のラインを綺麗に見せるフィットしたパンツ。

「初めて見た、ちゃんのスーツ姿・・」

『アハッ、だろうね。初めて着たもの・・』

スーツの上下は、黒。
以前、センゴクが もっとマシな格好をしてくれ と買い与えた物だ。

足元は動きやすい様にミリタリーブーツ、クザンから貰った物。

腰には白色の剣帯、これは赤犬。
剣は勿論、ミホークからの贈り物。

黄猿のおじさまから貰ったストールを頭から被り首元に巻く、海軍コートを羽織れば出来上がり。


「・・全部他の男からの贈り物かよ・・・」

『うん・・・』
最後になるかもしれないからねと、その言葉は私の中で留めておく。

『さぁ、早くベッドから出て!
そろそろ準備しないと出航に間に合わなくなるよ』


マリンフォードには、主に海兵達の家族が暮らす大きな町がある。
だが、今回の公開処刑の為住民は避難勧告が出でいた。
避難船の最終便が当日の朝、要するに今日だ。

勿論、科学者のベガパンクも避難対象。
なのにいつまで経っても悠々とベッドに居座っている。

「だって、戦争だろ?
ちゃんに何かあったらいけねぇから俺残る事にしたんだ」

『・・・センゴクからの任務で朝1番の船にベガちゃんを無理矢理にでも乗せろって言われてるんだよね』

「・・昨日は俺と寝てくれなかったクセに」

『私もいろいろ準備とかする事あるって言ったよね?』

放ったらかしていた所為でご機嫌斜め。
ベッドから追いやっていると、扉をノックする音が響く。

「少将、起きてらっしゃいますか?」

扉の外から聞こえるダイギンの声。
私は扉を開けて出迎えた。

『やけに早くない?』
「本日は、特別です。
・・・ご支度が終わられているようで安心しました」

『・・今日は特別だからね』
「元帥がお呼びです。
ベガパンク殿は俺が船までお送りします」

えーーーっと、叫ぶベガパンクをダイギンに頼み私は、センゴクの元へ向かった。




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