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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第5章 流れの渦






何が起こったかわかんねぇ。
だけど、の中で何かが起こったのは確かだ。

呻き声がパタリと止みシーンとした清寂が辺りを満たす。
誰も口を開かなかった。
いや、開けなかった。


「・・・気を失っただけよい」

そう呟けば、各所で安心した吐息が聞こえた。
それを聞いたオヤジは安心してか、やっと船員達に指示を飛ばす。
エースを探せ、マリンフォードに向かう戦艦を探せと・・・


俺は、腕に眠るを隠す様にし赤髪に視線を飛ばす。

「・・済まなかった。
だが、俺は何もしていない」

「だったら何故こうなったい」

「落ち着け、マルコ。
赤髪の小僧は何もしちゃいないさ、ただ今の力が開花しただけの話だ」

開花?力が?
俺は何も知らないのか・・

「・・は男を知ったのか」

「「!!?」」

キスマークは見られてはいないはず。
それなのに何故、赤髪がそれに気付く?!

「・・・マルコ、てめぇ昨夜はと一緒だったんだろぅ・・・どうゆう事だッッッ!!!」

「お、俺じゃねぇよい!」

「じゃ、何処の誰だッッ!!
俺の可愛い娘に手を出した馬の骨はァァァ!!」

響き渡る轟。
オヤジがこう怒りを露わにした事はあっただろうか。

「オヤジッ、落ち着いてくれ」
「ここは室内だ!オヤジッ、薙刀を収めてくれ!」



「はもう子供ではない、少しは大人になれ白ひげよ」

荒れ狂うオヤジを止めた一言。
それを発した男は、いつの間にこの船内に入ってきたのか目を疑った。

「貴様かっ!」

「戯言を言うな、白ひげ。
何故俺が娘同然の女子に手を出すと思うのだ。
冷静になれ」

「オヤジぃ大変だ!
鷹の目が来やが・・えっ?何で俺より早く着いてんだ?!」


黒いハットに羽根毛の飾り、黒いマントに十字架。
鷹の目のミホーク。

の出生を知る、この世でただ1人の人物だ。







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