第22章 麦わらの一味
「一緒に行くってのは譲られねぇ。
はおれの仲間にする」
ルフィ・・・
しょうがない。
『じゃ、ルフィ貴方に質問するわ』
見据えた私の視線にルフィは真面目な顔を見せた。
この問いはロビンとナミにも聞いた。
2人は2人なりの返事を私に返してくれていた。
『貴方の夢は何?』
「勿論、海賊王になる!」
断言するルフィ。
ここからが本当の質問。
『その海賊王になるためには、仲間の命が失われるとしても貴方は海賊王になりたい?』
「「「!!?」」」
「何言ってんだよ!?」
「そうだよ。そんな事言われてもなー」
ゾロとサンジ達は黙ったまま、状況を見守るがウソップとチョッパーは動揺を隠せないみたいだった。
『ロビンとナミにも聞いたの、他のみんなも考えてくれる?
仲間の命を懸けても進むべき道を進むかどうかを・・』
「・・・」
意地悪じゃない。
仲間を失わずここまで来たルフィ達だからこその質問だ。
ここは新世界。
何が起こるかわからない。
それも彼らが求めて行く先はあのラフテルだ。
『まず、ルフィ船長答えてくれる?』
「・・おれは」
鋭い眼差しを向けてくる。
これか・・
ルフィの魅力は・・・
「おれは海賊王になる」
ルフィの声に安堵の雰囲気がみんなの中に起こる。
それでもこそ俺らの船長だと言う様な雰囲気。
ブレないルフィの強い気持ちに仲間達も力強い視線を向けて来る。
「そして、おれは仲間を失わなねぇ」
『それは・・答えにならない答えね』
「失わねぇ!見捨てねぇ!絶対にッッ!!!」
断言するルフィ。
これ以上聞いても同じだろうと思った。
ルフィは失う事に恐怖を覚えている。
大切な家族を失ったルフィだからこそ、直に感じているのだろう。
大切な物を守る、そのための2年間でもあったはず。
この仲間達がいたからこそ、ルフィは前に進めたんだろう。