第22章 麦わらの一味
ルフィは、一歩も引こうとはしなかった。
納得させるのは難しいのだろう。
他のみんなは、ルフィを止めるどころか私に折れる様に促す。
「一人旅なんてしょ?一緒に行きましょうよ」
「おれ、Dr.ベガパンクの研究所行きてぇ!」
「私も興味があるわ」
乗り気のみんなには、悪いが海軍の研究所へ海賊のみんなを連れて行くわけにはいかない。
私、1人が潜入する事すら難しいのだ。
一応、捕まる覚悟だけはしていた。
「・・何の用があんだよ?」
黙ったままだったゾロ。
フツフツと湧き出るオーラが怒りの色を見せていた。
『ちょっと調べたい事があるの』
「へぇ、それでベガパンクに会いに行くのか」
そこで気が付いた。
ゾロにはDr.ベガパンクとの間にあった事を話していた。
『えっと・・』
何だろうこの責められ感。
悪い事はしていないとは思いつつ、Dr.ベガパンクとの関係 甲板でのゾロの言葉を考えれば答えは明らかだ。
「あいつに会いに行くと聞いたら、俺も是非会いたくなったな」
「おおぅっ、ゾロも興味があるのか?!」
喜ぶチョッパーは気付いていない。
ゾロは会うだけでは気が済まないだろう。
あまりにも危険だ。
『えっと・・
Dr.ベガパンクには会わないよ』
そう、Dr.ベガパンクの研究所へ行くと言ったのだ。
残念がるチョッパー達には悪いがDr.ベガパンクがいる研究所へは行かない。
私が目指す場所は、元研究所。
パンクハザードだ。