第22章 麦わらの一味
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『な、ナミっっ!!
やっぱりコレは私には無理だよ』
「何言ってるの?
大丈夫よ、似合ってるじゃない」
似合う似合わないの問題じゃない。
ナミの服には問題があった。
「お待たせ〜っ」
私の手を引き、食堂へと入る。
そこには、みんなが集まって既に食事を済ませていた。
「じゃじゃじゃじゃ〜ん!!」
ナミの効果音の共に前に出される。
出来れば隠れたい。
「えっ?」
ポロっと口に入っていた食べ物を落とすウソップ。
「えっ!ちゃん!?」
コーヒーを両手に持ったまま固まるサンジ。
「あら、似合うじゃない」
微笑むロビン。
「可愛いぞ!」
喜ぶチョッパー。
「スーパーっ!!」
意味不明なフランキー。
「素敵ですね!是非、パンツーー」
ーバッコン!!ー
勢い良く頭を叩かれるブルック。
褒められて嬉しくなった私は視線をゾロとルフィに向ける。
未だ固まったまま何も発しない2人の名を呼ぶとやっと動き出した。
「「短けぇーっっ!!」」
同時に叫ぶ2人。
確かに2人が言う通りナミから借りたこの服は、短い。
それも全体的にだ。
ミニスカートなのは当たり前。
トップスも余裕でおへそが見えてしまう。
屈めば色々見えてしまいそうだった。
「えーっ?私もロビンもと変わらない丈の長さよ?」
「そうね。
それにしても着痩せするタイプだったのね」
「でしょっ!
ひん剥いたら出るとこ出てたの!!」
ひ、ひん剥いたらって・・
あんまりそういう事を気にした事がなかったが、言われてしまうと気にしてしまう視線。
特に何故かゾロとルフィが口を紡いだまま見つめる視線が気になってしまう。