• テキストサイズ

【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第18章 第8話 再会






ー新世界ー

闇夜に浮かぶ島。
船着場より少し離れた、岩に囲まれた場所へボートを着ける。

『ここか・・』

やっと辿り着いた島。
ここに、いる。

気配を頼りに、道無き道を進んで行くと小さな村があった。
寝静まった村に物音は聞こえない。

ただ、臭う匂い。
血と消毒液の独特な匂いが村を包んでいた。

静かにある一軒の家の前に立つ。
そっと、音を立てずに室内へ入った。

薄暗い中を進むと部屋の奥でベッドに横になっている人物。

『マルコ兄様・・・』

額に包帯を巻いて、寝ているマルコ。
小さな私の呟きにも起きないところを見ると、余程疲れているのだろう。

ベッドに近付き、その頬にゆっくり手を添える。

温かかった。
小さな寝息と心音に安堵する。

ーピクッー

ーバタンッー

突然腕を掴まれ、ベッドに押し倒された。
炎に変わったマルコの手が鉤爪となり喉に当てられる。

「ーーーッッ?!!!」

月の光が窓から射して私の顔を照らす。
それで誰かわかったのかマルコは驚きの色を見せた。

『・・マルコっ』

「・・夢かい?俺は夢見てんのかよい?」

戸惑うマルコの頬に手を伸ばすと炎を消したマルコの手が私の手の上に添えられる。

『・・逢いに来たの』

「ーーっっッ!」

マルコの腕に抱き締められる。
夢にまで見た、マルコ。

「夢でも構わねぇ・・逢いたかった、」

『!!』

言葉の意味を聞く前に塞がれる唇。
今、私はマルコにキスされている。

『ーーっっぅ!』

息をする事すら忘れ、漏れた声。

「・・好きだい」

『!!?マルッッぅ・・・っぁ・・』

顎を左手で掴まれ、上を向かされた途端、マルコの舌が口内をめちゃくちゃに動き回る。

動き絡められる舌に私は、だんだんと力が抜けていった。
その間に、マルコの手が服の下へと入ってくる。

「っ・・・」

そう呟いて胸を揉みくちゃに揉まれ、先端を摘まれた。

『・・ぁっ・・・ゃっ・・んっ』

気持ち良さに身体が強張ると、マルコは首筋に舌を這わせキツく吸い上げる。

『ったぁ・・』

ピリッとした小さな痛みに紅い印か刻まれた事を知った。
その上を優しく舐め上げる舌が徐々に下へと降りてくる。





/ 179ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp