第14章 第4話 2人の男
「青雉!
に手を出すなよッ!
傷1つ付けてみろ、バラす」
そう言ってローは、私が願った風に乗りグランドラインへと戻って行った。
『ロー、昔の事なのに律儀だよね』
手を振る私に、クザンは唸りながら聞いてきた。
「あいつと何かあったのか?」
『父様の船に乗ってる時期に1度ある島で会った事あるんだけど、その時 何かあったら俺が守ってやる って言ってくれたんだよ』
「・・・律儀っうか、あれだろうな」
『あれって?』
「トラファルガーはちゃんの事が好きなんでしょ」
好き?
好きってローが?
『・・まさか!そんな訳ないじゃん』
笑い飛ばす私にクザンはため息を吐き出した。
「矢印出しまくってたでしょに」
『矢印?律儀な人だからよ、きっと』
「・・・報われねぇなぁ」
何を勘違いしているかわからないが、私はクザンの背中に飛び乗り言った。
「おわっ?!」
『さぁ!冒険の旅に出発だ!!』
「・・なぁ、ちゃん。
ちゃんは何がしたいんだ?」
旅の思惑をここで初めてクザンか訪ねた。
私が何をしたいのか
私が何をするのか
『ねぇ、クザン。
自分の命を掛けても成し遂げたい思いを叶えてあげるって出来ると思う?』
「・・トラファルガーの事を言ってるのか?」
『・・・クザン何か知ってるの?』
「・・いや、何でもねぇよ」
言葉を濁すクザン。
『ふ〜ん・・・まぁ、誰にでも秘密はあるからね』
私は聞かない、だからクザンも聞かないで と牽制をかけたのに気付いたのかクザンはそれ以上何も聞かなかった。
「さて、次は誰に会いに行くんだい?」
『そうだね、ミホークにでも会いに行こうかと思ってる』
「ちゃんの育ての親か」
ミホークには、聞きたい事があった。
私の予想だけどそれを確かめてもいいだろうと思っていた。
そろそろハッキリさせないといけない。
『確かめに行こうかなと思ってるんだ。
1度グランドラインに戻らなきゃいけないけど・・』
こうして、私達の次の行き先が決まった。