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【ONE PIECE】 海の娘 ウミノコ

第14章 第4話 2人の男





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『ロー、私は行かない』

「行く行かねぇんじゃねぇんだよ、お前は来るんだ」

連れて行くと譲らないロー。

『私は行けないの。
私は足手纏いになる』

「俺が守る」

違うの、違うのよロー。
私の手配書は、他の手配書と全く違うの。

『ローは、七武海になるんでしょ?
私がいたらなれなくなるよ』

「お前が何故七武海になりたいかは知らねぇがちゃんの言う通りだ。
七武海入りの条件にの身柄を交換って事になるだろうな」

今まで黙って聞いていたクザンが言ってくれたが、ローは納得してくれない。

「七武海への打算は付いている。
、俺と来い」

『・・私はローと行けない。
自分の身は自分で守れる。
何より、私にはクザンがいるわ』

「「!!?」」

クザンに視線を向けると、一瞬驚いた表情を見せたが私の話に合わせてくれた。

「トラファルガー、そう言う事だ。
は俺が一緒にいる」

「・・テメェっっ!」

一発即発。
剣に手を掛けるロー。
クザンは、そんなローを睨んだままだ。

『ローっ!貴方の気持ちは嬉しいわ。
でも、私にはしなきゃいけない事がある。
ローもするべき事があるはずでしょ?』

「・・・」

そう言うと、ローは剣から手を離し真っ直ぐ私を見てくれた。

「俺はある人のために本懐をやり遂げなきゃいけねぇ。
・・だが、俺はお前を諦める気はねぇからな」

私を探してくれていたロー。
ローとあったのは随分前、まだ私が父様の船に乗っている時。

あれから何があったかはわからない。
どんな思いを抱いて生きてきたかは知らない。

だけど、あの時の事で私に恩義を感じて私を守ると言ってくれているのならば、そんな事気にしないで欲しい。

『・・ロー、また会えた事は嬉しいわ。
でも、私の事は気にしないで貴方にはもう沢山の仲間がいる。
もう1人じゃないんだよ?』

「お前・・」

「あらら」

2人の様子を気にする事なく私は笑顔を向けた。
自分が進むべき道を歩んで欲しいと思いを込めて。

「・・この子、欠落してんだった」
「チッ・・」

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