第2章 告白現場
「――!?」
思わず、声を出しそうになった。しまうタイミングがつかめず、出っぱなしになっていた俺のちんこが、しなやかな指に包まれたからだ。
ハプニングが重なったことでふにゃっているそれを、姫さんが静かにしごき始める。
「えっ……、姫さん……!?」
俺は、小声で姫さんに抗議する。男だからって、えっちなことされて喘がないわけじゃない。もし、声が出たら、二人にばれてしまう。
俺の本能は、そんなことなどどうでもいいと、頭をもたげつつある。いや、まあ、確かに、男にばれる分には、どうでもいい。特に、王子サマの方は、俺のような一般男子など、ごみ同然と思っているはずだ。ごみのちんこを見たところで、彼の評価はそこまで下がらないだろう。もう下がる場所まで下がっているだろうから。
だけど、あの委員長は、どうだろう。俺を蔑むような目で見た後、先生に言ったりするかも……。
姫さんは、俺の耳元に口を寄せる。
「ねぇ、二人に向かって射精してみせてよ。そうしたら、童貞卒業させてあげなくもないよ」
…………まじ……?
姫さんは、それとなく俺の位置を移動させる。
それ用に作られたのかと思うほど、その穴はこぶし大ほどに大きく、それでいて、ベンチに膝立ちする俺のちんこに、ちょうどいい場所に空いていた。
「ばれないかな……?」
「二人の視線は、こっちに向かないよ……」
姫さんも、俺の後ろに寄り添うようにしてベンチに膝立ちする。
「……っ!!」
むにゅ、と、背中に押し当てられる、やわらかいもの。頭で考えるより先に、ちんこが反応する。
姫さんが、笑った。