【おそ松さん】もう二度と恋しないなんて言わないで【過去編】
第4章 愛なんて知らなくて
動かない体
無駄に冴える頭
聞こえてきたのは・・・・
人間たちの、笑い声。
「うっしゃ!俺3匹ー!!」
周りに転がる多種の動物たち
「え、まじで、負けたわぁ俺2匹~」
動かない。みんなも、自分も。
「ざんねーん!俺5匹ー!」
どうして。
どうしてどうしてどうしてドうシてドウシテ
「くっそー、4匹だわー。んじゃ俺も負け」
あんなに冴えていたはずの頭が
霧がかかるようにぼんやりと霞んでいく。
それと同時に周りを映していた目も霞んでいく。
ぼんやりとした視界で、頭で。
いつの間にか痛みを感じなくなった
冷たくなっていく体で。
死ぬんだ
それだけがはっきりと脳に響いた。