第3章 君が知りたい
side.カラ松
あれから数週間。初めは全く相手にしてくれなかったも次第に返事をしたり、些細なことは教えてくれるようになった
まぁ、俺がしつこいから諦めたのだろう
時折途中まで帰るようにもなった
からしたら勝手に付いて来てる程度だと思う
そういえば意外にもは甘いものが好きらしい
今流行のスイーツ男子だなと言ったら「は?」と言われたが
料理もすると言っていたな、今度教えてもらおうか
スポーツは結構好きで体育はちゃんと出てるらしい
これは十四松情報だが
知れば知るほど面白いというか、意外だな
それに・・・こんな些細な進展に心躍る自分がいる
友人が増えるのはいいことだからな
決して男が好きなわけではない
断じてだ
だが自身に興味があるのも事実だ
初めは歌声だった
けれど今はがもっと知りたい
俺はおかしいのだろうか
よく分からない、と言うのが本音か
に対して自分自身がどう在りたいのか
これが友情ならばそれでいい
仮に恋ならば…
難しいことを考えるのは苦手だな
成るようにしか成らないだろう
ケ セラ セラ
頭をスッキリさせるために頭を振った