第19章 カウントダウンは松野家で
side.
年末年始は毎年一人でのんびりしていたが、今年は違った
カラ松から、家に来ないかと誘われたのだ
正月にお邪魔するのもどうかと思ったが、バレてからカラ松の母親が俺をみたいから連れてこいとうるさいらしい
・・・いつの間に俺のこと話してたんだ
つか、分かってる状態でって行き辛い
まぁ、拒否されてないだけいいか
ここか
呼び鈴ないのか?
?「あ、君いらっしゃい!!」
十四松?どこにいんだ?
十「上上!ドゥーーーン!」
上を向く間もなく、真横にズドン!と降り立ってくる
・・・人間じゃないな
「・・・大丈夫か」
十「ちっと痺れたけど、問題ナッシン」
グッと親指を立てて言う
そのまま玄関を開けた
十「君来たよ~」
ドタドタと複数の足音が鳴る
最初に目の前に来たのは、メガネのおばさん
多分母親だよな
すぐ後ろに小太りのおじさん、父親か
松造「本当に男の子か・・・いらっしゃい」
「 です」
名乗ってペコッと頭を下げる
いつの間にかカラ松や他の兄弟も来ていた
「慌しい時期にすみません。これ、お口に合うといいんですが」
父さんに聞いて教わった挨拶をし、手土産を差し出す
慣れねぇけど、第一印象は大事って言ってたからな
反応がない
松代「あなた・・・」
一歩前へ踏み出してくる
松代「合格よ!ゆっくりしていってちょうだい」
ものすごくいい笑顔
手土産ごと手を握られる
ってか、合格ってなんだ
最初にちゃんと挨拶するか試されたのか?
松代「さ、上がって」
松造「ゆっくりしていくといい」
「お邪魔します」
カラ松と十四松以外の視線が痛い
と言うより怖い
言いたいことあるなら言えよ
カ「とりあえず荷物2階に置くか?」
「あぁ」
カラ松の案内で2階へ上がっていく
その間も背中に視線を感じた