第17章 雪解けのように
結衣「帰っちゃうの?泊まればいいのに」
「いえ、何の用意もないですし。カラ松も送って行かなきゃいけませんから」
蓮「残念だな。今度ゆっくり来るといい、二人でね」
その時は、口調を崩しておくれよ、そう付け加えられた
返答に困って苦笑する
「頑張って・・・みる」
3人で笑い合う
蓮・結衣「気を付けて」
「はい、それじゃあ」
手を上げ玄関を出る
こんな晴れやかな気持ちでこの家を出るのは初めてだ
カ「よかったのか?俺は構わないから泊まればいいのに」
「いきなりは無理。もうちょい慣れたらな」
それに
「二人でって言われたし、一緒にな」
季節は息が白む冬
俺には少し早い春が来たようだった