第3章 君が知りたい
side.カラ松
が去った屋上を後にして帰路につく
カ「ただいま」
居間に入ると十四松とトド松がいた
十&ト「お帰りなさい、カラ松兄さん」
そういえばと十四松は友達だと言っていたな
聞いてみるか
カ「十四松、のことを聞きたいんだが・・・」
十「君?!カッコいいよ!」
パァッと明るい笑顔になって言う
確かに分かる
整った顔をしていて、背も俺より高かった
男からみてもカッコいい
カ「仲がいいのか?」
十「うん、色々話すし、優しいよ~」
そうなのか。あんなにつっけんどんなのにな
それだけ十四松とは仲がいいのだろう
十「カラ松兄さんも友達?」
カ「あぁ、いや。今日初めて会ったんだ」
十「そっかぁ、仲よくなれるといいね!」
えへへ~、と大きな口をカパッと開けて笑う
ト「でもさぁ」
それまで黙ってスマホを弄っていたトド松が口を開いた
ト「君ってあんまりいい噂聞かないよね」
カ&十「そう(なのか)?」
噂の類は興味がないし、本当は違うことが多いから耳に入れないようにしている
ト「夜出歩いて悪い奴らとつるんでるとか、女の子漁ってるとか」
十「確かにいつも眠そうかも」
ト「しょっちゅうサボってるのに、先生達が何も言わないのも変だよね~」
さすがトド松。情報が出てくるな
しかしそんな悪い奴には見えないが・・・そんな奴があんな歌を歌えるわけがない
カ「そうだ、十四松。が歌うのを聴いたことがあるか?」
十「ん~、ない!」
ん?ない?そうなのか
てっきり聴いていると思っていた
まぁ、聴かせるものじゃないと本人も言っていたしな
ト「何にせよ、気を付けた方がいいんじゃないの?喧嘩に巻き込まれたりとかごめんだからね」
十「え~、そんなことしないと思うけどなぁ」
ふむ、やはり噂は噂
十四松の話では、そう悪そうではないな
やはりもう一度会ってみるか