第11章 イロンナカタチ ※
side.
シャワーのコックを捻り、頭からかぶる
気怠さはあるものの、いまだ興奮冷めやらずという感じ
体が火照って、ドキドキしている
自分がこんな風になるなんて思ってもみなかった
しかも男相手に
触れたい、キスしたい、抱きたい
カラ松の全てを自分に閉じ込めたい
初めて感じた独占欲
初めて故に戸惑いもあるが、考えるより先に体や口が動いてしまう
受け入れてくれる、受け止めてくれる
それがこんなにも嬉しい
カラ松から愛を教えられた気がした
子どもの頃に与えられて教えられるはずのものを
「大切・・・って言うんだろうな、こういうの」
シャワーの水音が響く中で一人ごちる
風呂を出てベッドに向かう
小さな寝息をたてているカラ松
その隣へ潜り込む
腕枕をして、もう片方を腰へ回して抱き寄せた
自分の胸に閉じ込めるように抱き締め、暖かな愛おしさを感じながら眠りについた