第9章 少しだけ違う日常
言われた通り、お昼に屋上へ来てみた
目的の人物を見付けて近付く
「遅かったな」
カ「あぁ・・・まぁ」
疲れた
のことをあれこれ聞かれ、答えるのも億劫になった
昼休みに入った途端囲まれ、抜け出すのに時間がかかったのだ
「なに、歯切れ悪い」
カ「もし女子がに興味を持って、その中に気になるような子がいたらどうする?」
ジッとこちらを見てくる
「・・・興味ない。そもそも女に乗り換えるくらいなら、最初から女と付き合ってる」
真剣な眼差し
「それくらいの覚悟はしてるつもりだけど・・・俺はカラ松がいればいい」
フッと視線を反らされる
「何があったか知らないけど、ほっとけば。その内興味なんて薄れるでしょ・・・人間そんなもんだし」
確かにそうかもな
雰囲気が変わった彼におもしろ半分で興味持っただけなんだろう
よし、悩むの止めた
カ「俺はずっとのこと想ってるし、傍にいるからな」
再び戻された視線
微笑んでいる
「あぁ・・・吹っ切れた?」
カ「そうだな。の思ってること聞けて良かった」
「・・・カラ松はそうやって笑ってればいいよ」
穏やかな風が吹き抜ける
さっきまでモヤモヤしていた心が、見上げた秋空のように晴れやかだった