第24章 家族の時間
夜も更けてきて、いつものようにベッドで向き合って横になる
カ「なぁ、」
「なに、キスでもしてほしいの」
カ「それはしたいけど、そうじゃなくて。さっきの何だ?」
そう、ずっと気になっていた
英語・・・ではない横文字
「さっき?」
カ「メイなんとかって」
「あぁ・・・・内緒」
なんだ、内緒って
余計気になるじゃないか
カ「やだ、気になる」
はぁ、と溜息をつかれる
「メイ フォルトゥーナ・・・俺の」
言葉を切ってギュッと抱き締めてくる
「幸運の女神」
カ「幸運の、女神・・・俺がか?」
「他に誰がいんの」
俺がにとっての幸運の女神・・・嬉しいような恥ずかしいような、くすぐったいような
でも嫌じゃない
に幸せをもたらす、そんな存在になれているなら
それが嬉しくて、の背中に腕を回し、胸に顔を埋める
「あんま可愛いことしないで、キスで済まなくなる」
そう言いながら唇が合わさる
カ「んん・・・ふ、はぁっ、あ、んぅ」
キスをしながら背中から腰にかけて、ツツッといやらしく撫でられた
カ「ぁ、はぁ・・・ダメ」
ゾクゾクする
エッチな気分になってしまいそうだ
「はぁ、生殺しだよな」
再びギュと抱き締められる
「こうして触れられるのに、抱けないなんてな。健全な男子高生にはツライわ」
なにやらブツブツ言っている
カ「いいじゃないか、これから時間はたくさんあるんだから。俺はから離れる気ないしな」
「あー、もう。そういうのが我慢きかなくなるってのに」
耳元に近付いてくる
「あんまり俺のこと煽らないで」
カ「んん!耳元で囁くなぁ」
「はぁ、無理やりでも寝るか・・・お休み」
カ「・・・あぁ、お休み」
悶々とした気分のまま無理やり目を閉じ、眠気が訪れるのを待った
翌日、結衣さんから『何もなかったの?君たら意外と我慢強いのねぇ』なんて呑気に言われるとは思わずに