第2章 悪戯のマーク *白蘭*
「白蘭…、何なの、本当に…何
私に自殺でもして欲しい訳?
もうお嫁に行けない、てか生きていけない」
見事に捕まえられた私は半場強制…いや、完全に強制的にフリフリロリータメイド服に着替えさせられた。
自分でも寒気するわ、この変な服。
店で普通に買える勇気がスゴいよ、尊敬するよ。
「似合ってるよ、葉音チャン♪
今日一日、その格好で出歩いてね?
あっ、それと今日は綱吉クン達も来る予定だからさ…心の覚悟をしておいた方がイイんじゃない?」
そうドス黒く笑う白蘭を藁人形作って呪いたいわ、なんて考えながら精一杯の力で押し倒した。
「ねぇ…、Trick Or Treat
御菓子…頂戴?」
今日は何と言ってもハロウィーン。
だから私も今日だけは楽しませて貰います。
珍しく目を見開かせた白蘭が何か言おうとしたけれど、それは私に届かない。
「んー…」
御菓子持ってないでしょう?
だから私は白蘭に悪戯しちゃったから、ね。
変わりのモノを頂きました。
「ソレ、綱吉が見たらどう思うだろうね?
男なのに女の私に付けられちゃって、幻滅されちゃうかも?」
「ふっふふ…
君には思いもよらない行動をとって驚かされるよ」
キスマーク、今日は付けていてね。
私からの仕返しと悪戯。
*EИD*