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四季の香り *詰め*

第2章 悪戯のマーク *白蘭*


*矢野 葉音*

「葉音チャン
 今日はハロウィーンだね…って事で、Trick Or Treat!
 御菓子くれなきゃ悪戯しちゃうよ?」

吸血鬼の様な格好をした白蘭が何時もの何を考えているか解らない微笑みで私の方を見詰めている。
てかさ、アンタの仕事を今ね私がやってあげていると言うのに何でアンタは楽しそうに仮装なんかして御菓子を集っているのかな?

「はぁ?
 御菓子なんて持ってないに決まっているでしょう?
 とっとと仕事をして下さい
 あと正一に集りに行くのもNG」

「そう言われると思って先に正チャンの処へ行ってきたんだ♪
 僕が来る事を予想してチョコ付けのマシマロをくれたよ」

はぁ…、正一が甘やかすからこんな遊び呆けるのよ。
それに甘い御菓子ばかりを食べてたら本当に虫歯になるし、あっそうか。
白蘭なんて虫歯になって【自主規制】。

「何だか自主規制音が聞こえてきた様な気がするんだけど…可笑しいね?
 あとね、御菓子をくれなかった葉音チャンには僕からの悪戯が待ってるよ♪」

心の中の音が聞こえるとかスゲェ…エスパー?
そんな事を考えながらも不意に私は顔を引きつらせる、嘘だろ…この人からの悪戯なんて何をされるか解らないし考えたくもない。
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