第6章 拒絶
「はあっ……うっ!あつ、いっ……」
体が熱くておかしくなりそう。
最近はもうこんなことなかったのにどうして………。どうして今なの………。
サーシャの部屋のベッドに運ばれ、サーシャが私の服を脱がしていく。
「なに、してっ……!」
「辛いんでしょ?ボクが楽にしてあげるから」
サーシャが手際よく私の服を全て脱がせ、私の体をじっとりと見る。その居心地の悪さに私は堪らず身をくねらせた。
「綺麗………すごく、綺麗だよ」
やめて……。見ないで……。
ルシファムに抱かれた時にはなかった嫌悪感が身を固くした。でも………それでも体の火照りはどんどん強くなっていく。
サーシャが私の胸を手で弄ぶ。胸を持ち上げたり、優しく揉んだり……。彼は一体、今まで何人の女性を抱いてきたのだろうか。きっと、多いに決まっている。
「気持ちいー……肌が吸い付いてくる………」
優しく揉まれてばかりで、もどかしさが募っていく。もっと……もっと激しく………。
「もっと………触っ、てっ」
私の言葉にサーシャの手の動きが一瞬止まる。
「どうなっても知らないからね?」
そう言ったサーシャの声はとても色っぽくて、腰が抜けそうなほどの甘い響きだった。
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【ルシファムside】
やっとか………。
やっと着いた……。
俺はゼラの野郎の城を見上げた。
このどこかにさやかが。
そう思うと、いてもたってもいられなくなる。でも、焦るな。確実にあいつを助け出すんだ。
「作戦通り行くぞ。ミアーシェと俺で城に乗り込む。リアム、お前はここでドラゴンを見張っておけ。あと、城の奴らに見つかりそうになったら隠れるんだ。いいな?」
待ってろ、もうすぐだ。