第8章 雲掴む志と風 【R18】
「今日はもう、寝るよ」
「う、うん…」
膝から降ろすと寝支度を始める家康にめいは恐る恐る呟いた
「家康…今日は一緒に寝ても…いい…??」
悲しげな顔で問う姿に家康は素直にうんと言えず素っ気なく
「好きにすれば?」
と返答し、布団の中へ入り、早く入りなよ。と声をかける
おずおずと入ってきためいは横たわろうとした家康にぎゅっと抱きついた
「めい?」
家康は驚きながらも優しく抱きしめ返すと、薄らと涙を浮かべそっと唇を甘嚙みした
「っ…」
いつもなら、自分から口付けてくる事などない。ましてや、驚き口を開いたところにするりと舌を滑りこませ、たどたどしくも必死で絡めとろうとしてくる
(これ、反則でしょ…何にも考えられないくらい欲しくなる)
頭を固定し、舌を差し出せばいつも自分がしているようにめいは懸命に舌を吸い上げた。響き渡る水温と共に、ゆっくりと押し倒し、覆いかぶさった
「ふぁぁーっっ」
トロンとした瞳で家康を見つめ、飲み込みきれなかった唾液は口の端から流れ落ちている。家康を煽るには充分過ぎる光景
「いえ、やす…もう、大丈夫だから…お願い…」
頬に手を伸ばすとやんわりと手首を掴まれ、唇を塞がれる。優しく、味わうように下唇を喰まれ舌先でつんつんと合図を送り舌を誘う。ぴちゃぴちゃと音を立て、零れる甘い吐息ごと奪い取る
「んんっっーーはぁぁ」
(甘い…可愛くておかしくなりそうだ)
「無理させたくないのに、煽ったあんたが悪い」
耳朶を甘噛みし、手は合わせを割開く。急性に暴かれた胸元はひんやりと冷たい空気が触れるがすぐ家康に熱を与えられた
「あんっっ」
露わになった鎖骨に口付け、きつく吸い上げる。忽ち紅い花が咲き跡をなぞるように唇を這わす
「いえ、や、す…」
「どうしてくれるのっ…もう、やめてあげられないからね…」
顔を歪めそっとめいの手首を掴み引き寄せる
「あっ//」
(こんなに欲しくなるのはめいだけだ)
自身に手をあてさせた。既に硬く反り返り褌の中で窮屈そうにしている
「やめない…で…」
「ほんと、馬鹿だよね…」
(どうしょうもなく…可愛すぎるのが悪い)
家康は自嘲しながらもめいの唇を塞いだ