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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第6章 白く淡い詩と唄 【R18】


きょとんとするめい

「そうだ、今日は休みだろ?城下へ行くか?」

「うん!」

ぱぁっと顔はあかるくなり、どの着物を着ようかと独り言を呟いている

(首筋なんとかしないとな)

着物に着替え、髪を結い上げようとするめめいを見て

「めい、髪を下ろしてる方がその着物には似合うぞ?」

と笑顔で告げる。なんの疑いも持たず、耳上の髪の毛だけ結い上げ裾は下ろしている髪型にし、仲良く城下へと出掛けた


髪飾りを出している店に入り、簪や櫛を見ていた時のこと。一本の淡い緑色の玉のついた簪を気に入り、裾の髪を持ち上げ、簪を合わせていたところ、店主に声をかけられた

「めい様、首筋が赤くなってますよ?虫に刺されたのですか?痛そうに…」

心底心配症されるが、心たりはない。大丈夫ですよ、と店主に告げ簪を買い秀吉とともに店を後にした

何やら腑に落ちない顔をするめい

「どうした、めい?」

(変だな)

「さっき、店主のおじさんに首筋に虫に刺されたような赤い跡があるよって言われたけどろ痒くもないからなんだろうって…」

秀吉の足が止まる

「秀吉さん??」

「すまん、その…それは昨日俺が…」

「あぁーーーっ//」

昨夜の事を思い出し顔を真っ赤にする

「悪かった…」

(店主が三成並の鈍感な人でよかった)

だか、秀吉は

「俺の愛情は他のところにもちゃんとつけてあるしな」

と、耳元で囁き、より顔を赤く染めさせた

「ひ、秀吉さんーー//」

胸をぽんぽんと叩き頬を膨らませる

(可愛いな)

「ほら、行くぞ」

指を絡めとり甘い笑顔を見せ秀吉は歩き出した

(こんな日が続けばいいのにな。めいの悲しそうな顔は見たくないしな)


甘い思いと手の温もりを噛みしめ二人は城下へと溶け込んでいった




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