第5章 天仰ぎし恋と愛 【R18】
身支度を整え、二人で朝餉をとり、出かけることにした
(信長様とデートできるーー)
二人仲良く廊下を歩いていると秀吉とすれ違う
「信長様、おはようございます、めい、出かけるのか?」
「おはよう秀吉さん、城下にいくの」
「気をつけてな」
「行ってくる」
「はっ、お早いお帰りを」
「行ってきまぁーす!」
「信長様とはぐれるなよ」
(めいの不安は消えたようだな)
ホッとする秀吉の横に歩いてきた家康が立ち止まり
「あの二人、何が嬉しくて同じ色の着物を着てるんだか…」
と心底うんざりした言葉を吐く
「なんだ、羨ましいのか、家康」
ニヤニヤしながらこちらに来る政宗
「あんた達の頭、カビでも生えてるんですか」
「家康様、カビが生えていらっしゃるのですか?」
何も知らない三成が不思議そうに尋ねれば
「お前の頭の中が一番カビだらけだから」
「こら、家康、喧嘩するんじゃない」
廊下での騒ぎを露知らず、信長とめいは仲良く手を繋ぎ城下へと消えていった
終