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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第22章 とりっくおあとりーと~戦国のハロウィン~政宗【R18】


「トリックオアトリート!」

「とりっ?く?何だそれ?」

湯殿から帰ってきた政宗はきょとんとした顔でめいを見つめる

「トリックオアトリート、これは異国の言葉でお菓子をくれないと悪戯しちゃうぞ!って意味なの」

現代はもうすぐハロウィン。タイムスリップする前からは少しずつ日ノ本に浸透し始めたイベント。

タイムスリップしてから、クリスマスの事を話しためいはハロウィンと言うイベントの話を楽しそうに始めた


「へぇー。五百年後では異国の祭りが浸透するのか」

「うん、主に子供たちが仮装…つまり、こんな格好したりして」

さらさらと和紙に絵を書いて見せる

「奇妙な格好だな」

「ふふ、面白いでしょ?子供が甲冑着てるみたい」

「で、そのはろうぃんとやらはいつなんだ?」

「うーんと、明日がその時かな?」

「ほぉー。なら、明日はお前が仮装とやらをしてお前が俺に甘味を強請るんだな?」

「えっ!?そんなこと一言も言ってないよ!!」

「心配するな。明日は政務もない。存分に楽しむぞ」

(ダメだ。政宗すっかりハロウィン気に入ってる…)


すっかり政宗のペースに乗せられてしまった。二人はそのまま布団に入り眠りについた













翌朝、政宗とともに安土城へと向かう。広間には信長と秀吉、そして南蛮の商人がいた


「政宗、いいところに来たな。貴様の好きそうなものがあるぞ」


「へぇー。確かに。これは珍しいし、興味があるな」

髪飾り、装飾品、野菜、ピストル、綺麗なものから物騒なものまで多々並べられている


「すごい…野菜もあるんですね!あ、南瓜もある!」


「これか?お前が言ってたかぼちゃってやつは?」

「うん!甘くてお芋みたいにほくほくしてるの」

「貴様はこのかぼちゃとやらが聞いいったか。持っていけ」

「いいんですか?ありがとうございます!」

「構わん。俺も食べてみたくなった」

「なら、夕餉にかぼちゃでお料理して出しますね!」

めいは一礼して台所へと向かった
政宗と信長は二人、商人の持ってきた南蛮品を再び品定めし始めた


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