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愛を紡ぐ~二人の欠片(カタチ)~

第17章 野に咲く花、枯れぬ花~信玄~【R18】



「信玄様、あの時の事、聞いていたんですか!?」

「あぁ、立ち聞きするつもりじゃなかったけどな」

抜の悪そうな顔をして信玄様は話してくれた


「本当に安土へ行ってしまうのかと思った…」

いつも余裕たっぷりな信玄様からは想像もつかない程、声が弱々しくて少し震えている

「わ、私は…」

この人が好き、誰よりもそばに居たい…
どんなに街の女の子に騒がれたって…離れたくなかった


「信玄様の傍に居たいです…ずっと…ずっとお傍に…」

さっき見た夢、手を伸ばしても触れることすら出来なかった悲しい夢
振り払いたくて、ぎゅっとしがみついてしまった


「俺はめい以外、傍には置かない。俺の天女はめいだけだ」

誓いの口づけのように唇を喰まれた
目を閉じると、涙がまた零れ少ししょっぱくて切ない

(私のやきもちって…本当にちっちゃくて、子供っぽい…)

信玄様はどこまでも大人だと改めて自覚した
強請るように自ら唇をよせるとすぐ項を引き寄せ、とろりとした舌が差し込まれる

「んっ…」

差し出せば儚い水音を立て吸い上げられて、すぐ様褥に縫い付けられた

「ふぁっ…」

二人を繋ぐ銀の糸、優しく頬を包む大きな掌
首筋に口づけが落ちてきて、やんわりと歯を立てられた

「あぁっ…」

「めい、愛してる…」

「信玄…さ、ま…」

再び口づけを繰り返し首に手を回す
シュルリと音を立て夜着の紐が解かれ横腹から胸を撫でられる

「あぁっん…」

手つきはどこまても優しくて、じりじりと熱を上げる

コリコリと硬くしこり始めた頂を摘まれ身体に痺れが走り
下半身からあられもなく湿り蜜が溢れるのが分かる

「めい、ほらここ」

摘んだ頂を吸われ丁寧に舐め取られると腰が浮いてしまい足がだらしなく開いてしまう

「あぁ…んっはぁ…」

着ている意味を無くした夜着は取り払われ
信玄も自身の夜着を器用に脱ぎ捨てた

「めいが俺の命の灯火をくれた」


耳を甘噛みし、太股を何度も撫でられる
肌の感触を楽しむように円を描き蜜の滴るそこには指は這わされた

クチュ…

「あぁっん…」

割れ目を開くように往復され身体が反応してしまう

「俺が愛したいのはめいだけだ」
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