第34章 ~拾陸半~INVADE2
「こんな所で何をしている」
その声に私が顔を上げるとウルキオラが立っていた
「寝るなら自分の部屋で寝ろ」
「…そうね」
自分はどのくらい此処に居たのか、私はゆっくりと立ち上がった
「もうすぐ奴らは十刃落ちと戦うことになる」
「十刃落ち…」
「そうだ。十刃の権限を剥奪された破面で一線を画す実力を持つ。だが最早お前にはそれは意味を持たぬ筈だ
お前は既に身も心も我等が同胞それを身につけたということはそういう事だ」
「…ええ」
「…言え。貴様のその心と躯は一体何の為にある?」
「…藍染様とその御心の為に」
サラは静かに言い切った
気丈な女だ…
俺の問いには眉一つ動かさなかった
ウルキオラがサラを見つめていると、
「よう…どうよペット様のご機嫌は」
振り返るとノイトラが壁に凭れていた