第4章 ~参~BE LOVED
十三番隊舎―――
今日から私は、十三番隊第十席となるため任官の儀を行っていた。そこに白髪の長髪、隊長羽織を着た男が現れた
「やぁ!君が噂のハルカサラか。確かに噂通りだな♪」
「(噂?)あの…もしかして貴方様は…」
「あぁ、自己紹介がまだだったな。十三番隊隊長の浮竹十四郎だ」
「お初にお目にかかります。四番隊より配属となりましたハルカサラ本日より十三番隊第十席となります」
「そんなに畏まるな。隊長といっても持病を抱えてる分、あまり表に出ないからな。いやぁ威厳がなくてすまない!!」
ハハハッと笑う浮竹隊長は陽気で、私は思わず笑みを浮かべる
「そんな事ありません、皆さん隊長に尊敬の意を抱いていると聴いてます。私もその一人ですよ?
それと持病ですが…定期的に看させて頂けませんか?これでも元四番隊ですので」
「そうか、では宜しく頼むよ…と、大事な事忘れてた。後で副隊長がやって来る。これから彼に色んな事を教わるといい」
そう言うとニコニコと笑いながら浮竹隊長は部屋を出ていった
(すごくいい人そう...)
浮竹隊長の後姿を見つめながら、私はまた笑みを濃くした
部屋に残され早一時間…未だに誰も来る様子はない。
流石に溜め息を付いた瞬間、廊下からドタドタと走る音が近づいてくる
「よう、待たせたな!!」
そう言いながら入ってきたのは黒髪に少しタレ目が印象的な、腕に副官章を付けた男だった
「副隊長様ですか?ハルカサラと申します。よろしくお願い...」
「そんなかしこまんな。もっと砕けた感じでいいって!
オレは副隊長の志波海燕!ウチは隊長が体が悪くてな!ほとんど俺が仕切ってんだ!だから【海燕隊長】って呼んでもいいぜ?」
終始笑顔で気さくな副隊長に私は笑みを零し、クスッと笑う
「…海燕隊長?」
「おっ///...まぁ冗談はそれくらいにして、分かんない事や困った事があったら何でもオレに言え?オレはお前の上司なんだから…」
「あ…ありがとうございます。…海燕さん」
隊長も副隊長もすごく温かい
私はこの隊に来れてよかったと心から思った