第21章 ~拾半々~EIGHT3
「ウルキオラこいつか!?」
「…ヤミーお前もうちょっと探査神経を鍛えて自分で判断できるようになれ、一目見ればわかるだろう…そいつもゴミだ」
その言葉にヤミーはチャドに攻撃を繰り出す。チャドも瞬時にヤミー目掛けて攻撃をする。双方の攻撃がぶつかった様に見えたが、
「茶度くん!!!」
ヤミーによって右腕が使えないほど潰されたチャドの姿があった。織姫は焦りから咄嗟にチャドに駆け寄る
「茶渡くん!しっかり!!!」
「ウルキオラこの女もゴミか?」
「あぁゴミだ。そいつは目的の女ではない」
ヤミーは笑みを浮かべ織姫に近づいていき指で織姫を弾き飛ばそうとした
「三天結盾!!」
織姫とヤミーの間に盾が現れ攻撃を防ぐ
「なんだこいつ…」
「双天帰盾!!」
そして回帰能力でチャドの傷を治していく
「治せんのか?つーかそいつ生きてんのかよ。しぶとてぇなぁオイ」
「(時間回帰か空間回帰か…どちらにしろ回復とは別の見たことのない能力だ)…妙な力だ女…」
「孤天斬盾…私は…拒絶する!!」
織姫は渾身の想いでヤミーに向かい椿鬼(攻撃)を飛ばす。だが椿鬼はヤミーに傷一つつけること無く粉々に砕け散ってしまった
「何だこりゃ…ハエか?」
「あ…椿鬼くんッ!!そんな…」
「どうするよウルキオラ?こいつ珍しい術使うから生け捕りにして藍染さんに持って帰るか?」
ジロジロと織姫を見下ろすヤミーの口から出た言葉に織姫は驚愕し青ざめる
「藍染!?」
「いや必要ない…消せヤミー」
成す術が無くなり動けない織姫に容赦無く振り下ろされたヤミーの腕。そこに刀の切っ先を突きつけ立ちはだかるのは…
「悪ぃ…遅くなった井上」
「黒崎くん……ごめんね私が…私がもっと強かったら…」
「謝んないでくれ井上。心配すんな。オレがコイツらを倒して終わりだ……卍解!!」
解号するとグンと一護の霊圧が跳ね上がった