第7章 ~柶半~CHANGE2
「そうか…なら聴かせてくれるかな?向日葵の件が僕だったとして僕の罪は何なんだい?犯人は天貝君と言ったのは君だよハルカ君」
「…実験……」
その言葉に藍染隊長は微かに反応を示す
「寄生した虚が言っていました。これは"実験"だと…
その意味が解らず考えました。そして一つの結論に至りました。人に虚を寄生させる実験…つまり"虚化"の実験を――」
その瞬間、藍染隊長の霊圧がぐんと上がり一気に空気が重く感じる
「藍染はん…霊圧抑えんと見付かってまうよ?」
「あぁギン…すまないね。ハルカ君、やはり君は最高だよ」
藍染はサラに妖しく微笑んだ
藍染の笑みに背筋がゾクッと震えるが、冷静を装う
「認めるんですね?」
「そこまで当てられるとね。でもよく解ったね?」
「これを見るのは初めてでは有りませんし貴方が調べていたのを知ったから…」
「…良ければ聴かせてくれないかい?」
「以前ここでお会いした時、貴方は私に嘘をついた。"そんな物に興味は無い"と…
でもその書物の既読記録の一つが貴方の物だと知りました。
その文献は【魂魄の強化】について…普段は誰も読まない内容です
貴方は誰しもが抱える強さの限界を超えようとした…それが"虚化"ですね?」
「素晴らしい…見事だ」
藍染隊長はこんな状況にも関わらず、嬉しそうに笑った