第26章 癒着*
「温かい…」
「ナカまでトロットロだよ。」
「溶けちゃいそう…っ」
奥を目指しゆっくりと腰を落とす。
「あっ…っん」
耳元で聞こえる声に一気に突き進めたい衝動をギリギリの所で押さえ込む。
ゆっくり、じっくり楽しまないと。
「入ってるよ?分かる?」
問えばコクッと頷き、息を荒くする。
「もっと奥まで入れてあげるね。」
背中に回された腕に力がこもり、それを肯定の意味と捉え再び侵入を開始する。
時折うねるナカに数度動きを止めながら、目的の場所へ到達する。
コツンと当たる感覚に最奥と認識する。
「一番奥まで届いたよ。」
「ほら?分かる?」
そう言って、奥の壁をグイグイと擦る。
「ダメっ…そこっ」
そう言いながらも自ら腰を動かす日菜乃。
「あまのじゃく過ぎるからっ…」
自分の意思に反する動きに俺も余裕が無くなる。
「日菜乃?名前呼んでよ。」
「そしたら、もっと突いてあげるから。」
掠れた声が俺の名を呼ぶ。
「櫻井さんっ」
本当は『孝宏』って読んで欲しいけどガマンするよ。
「もっと沢山呼んで。」
「今は、俺と繫がってるんだからっ」
ギリギリまで引き抜き、一気に奥まで突き上げる。
「ぁっん…っ…櫻井さんっ…櫻井さっ」
スピードを早め、感じる部分を擦り付けるように腰を動かす。
首に口付け吸い上げ跡を残す。
俺に抱かれたって証拠。
これで数日間は、俺のこと考えてくれるでしょう?
絞りとりそうなくらい絡み付く日菜乃のナカ。
これは病み付きになっちゃうの分かるな。
純粋そうに見えるのに、乱れるとこんなに妖艶。
自分から腰振っちゃうとか最高なギャップ。
声が掠れてるのが勿体ないけど…
もっと鳴かせてみたいって思うんだ。
「日菜乃っ…気持ち良い?」
「櫻井さんっ…気持ちいいっ…もっと…下さいっ」
「やっと素直になったね。」
「ご褒美あげるよ。」
親指で、秘芽を弄れば背中を反らせて喜ぶ。
「やっ…イっちゃっ」
「いいよ。イかせてあげる。」
「だから…俺のことも限界に連れてって…」
俺たちは深い深い口づけを交わす。
指と腰の動きを早めると日菜乃のナカは一気に締まり俺を包み込む。
そして、小刻みに何度か震え俺を絶頂へと導いた。