第23章 密事*
ドンッとドアに押し付けられた。
その反動でドアが閉まりロックがかかる。
言葉を発する前に口を塞がれ、それと同時にトップスの裾から手を入れられ胸へ。
「……してないんだ?」
「良い心掛けだな。」
ククッと笑って、今度は唾液をたっぷり含ませた深い深い口づけを落とされた。
「んんっ」
首に手を回し、私も自分の唾液を流し込む。
「ん…」
くぐもった声が体温を上げる。
「ベッド行くか?」
コクッと頷くと、横抱きにされた。
移動する間もわざと音が聞こえるように口づけを交わし、互いの興奮を高め合う。
ベッドに降ろされると、今度はお互い自分の服を脱ぐ。
優しく脱がせ合うなんて行為は私たちには必要無いの。
少しでも早く気持ち良くなりたい。
それだけ。
口づけをしたまま脱げるものは、全て脱ぎ捨てる。
そして、お互い最後に残った服を脱ぎ今度は抱き締め合いながら深い深いキスをする。
「温かい…」
空調で冷えた腕を達央さんの背中に回し撫でる。
「すぐに熱くしてやるよ。」
そう言うと、片手で左胸をやわやわも揉みしだく。
「ん…あっ」
先端を指で摘ままれると吐息が漏れる。
それと同時に腰も動いてしまう。
「もう腰揺れてるけど?」
胸を弄っていた達央さんの手を取り、自分で蜜の溢れる場所へ導く。
「早く触って」
足を開き、膝を立てる。
「すげー積極的。」
暗闇で見えないけれど、多分ニヤッと笑ってると思う。
その顔を想像するだけでも私の芯は熱くなる。
「早く触って」
達央さんの指を茂みの先の秘芽へと導く。
クチュリと音が聞こえて相当濡れてる事を実感した。
「溢れてる。」
そう言いながら、達央さんは固くなった芽を撫でる。
強く押したり、円を描くように触ってくれたり…
「っ…そこっ…もっと」
手を取り、動かす手の動きも楽しむ。
「純真無垢な日菜乃ちゃんがこんなに積極的とは。」
「ファンの奴らが知ったら卒倒だな?」
「だってっ…気持ち良いっ」
「もっと良くしてやるよ。」
さっきまで耳元で囁かれた声が足下から聞こえる。
達央さんの位置を確認したと同時に新たな快楽が始まった。