第22章 庶幾
宿泊の荷物をスタッフに預け、会場入りする。
「おはようございます。」
あちらこちらから挨拶の声が掛かる。
初めて見るスタッフや見慣れたスタッフ。
バタバタと走り回り忙しそう。
「何か忙しないですね。」
「そりゃそうだろう。」
「お前も時間厳守だからな?」
「はいはーい。」
「返事は1回。」
いつも通りの会話。
緊張なんてしない。
今日と明日は、新作アニメのトークコーナー。
今日は、デビュー作のアニメの二期のコーナー。
キャストは、女性声優ばかり。
肩身は狭いけど、我慢我慢。
「さて。お仕事お仕事。」
控室の扉を開ける。
「おはようございます。」