第7章 ヤヒコ
「いいの?」
「うん」
「やったぁ!じゃあそうする禅子のとこいく!里奈!禅子!ハルイツキ!今日はありがとう!楽しかった」
「禅子に迷惑かけんなよ?」
ヤヒコは笑顔で頷いた
「俺らも帰るか‥」
「そうですね」
「またね!二人とも」
「禅子ちゃんもまた!」
「うん」
安倍はモノノケ庵をひらいた
「あ‥お父さんからだ‥」
気づくと着信がたくさんきていた
「ごめんお父さん!気づかなくて。え?新しいお母さん‥?」
里奈はその場に携帯を落としてしまった
「どうした?」
「お父さんが‥再婚するって‥女の人子どもいるみたいで‥」
里奈は今にも泣きそうだ
「それでお前はどうなるんだ?」
「明日話すからって言われました‥」
「そうか‥なんなら泊まってけよ」
「いいんですか?」
「家に帰りづらいだろ?知らない女がいちゃ」
「ありがとうございます!!」