第7章 ヤヒコ
「モジャ」
「し‥」
安倍は里奈の口に手をやった
「ヤヒコが近くにいる‥」
そういうとあるお墓に手をふれた
「ハルイツキにまた見つかった〜」
するとまた隠れた
「これじゃきりがねぇ‥捕まえねぇと」
安倍は墓地中へ消えていった
「一人にしないで安倍さん‥」
取り残された里奈とモジャ
「どうしようモジャ‥私妖怪は見えるけど霊を感じたりできないからどこにいるかなんてわかんないよ」
「大丈夫?」
「わぁ!?禅子!?」
いきなり現れた禅子に里奈は驚いた
「びっくりさせちゃった?」
「うん‥禅子ちゃんヤヒコいた?」
「いなかった。里奈は?」
「安倍さんが見つけたんだけどまた隠れちゃった」