第12章 突然すぎません?
「おおっ、麦わらの一味勢揃いだな」
「あんたがっつり敵だと思われてるけどね。」
「お前、何者だ?」
ゾロが刀を構える
「俺達に何か用か?」
サンジがシュウを睨む
ルフィと私以外、全員が戦闘態勢に入る
「…えっと…初めまして皆さん。俺の名前は…エスポワール・D・シュウって言います。
いつも姉貴が世話になってます」
「スイの…弟さん?」
ロビンが聞いていた
「はい。正解です。」
「何でこんな所に一人で?」
ナミが聞く
「姉貴に会いにっていうのと…麦わらの一味の皆さんが見てみたくて…」
「らしいです。」
「あと、ガープさんの命令ってとこですね。」
「ガープ!?
それって…ルフィの…」
「じーちゃんだぞ!」
「そうよね…命令って…」
「まぁ、そう深く考えずに!
さて、ルフィ。続きといくか?」
「おうっ!」
ルフィが再び戦闘態勢にはいる
「ゴムゴムの…………ってやっぱり使えねぇ!!」
「え?」
ナミが驚く
「どーゆーことだよ」
ウソップが呟いた
「あぁ、さっき説明しそびれてました。
俺はケシケシの実の能力者。悪魔の実の能力でも消すことが出来る。
まぁ悪魔の実の能力だと、一時的にですけどね。」
「そんなのずりぃ!!!」
ルフィが叫んだ
「ってなわけで、俺について来てくれる?ルフィ」
「やだ!」
「俺がガープさんに怒られるんだけど…」
少し項垂れるシュウ
「諦めなよ、シュウ。ルフィは行かないと思うよ。」
「そうは言ってもなぁ…仕方ないか。じゃあ逃げられた事にしとくよ。」
「ありがと。」
「はぁ…ガープさんに拳骨される…」
私とシュウ以外がそれを聞いて顔を青くさせた
「る、ルフィ?行ってあげない?」
ナミが聞いた
「いやだ!」
「あの拳骨は流石に同情する…」
サンジがポンとシュウの肩に手を置いた
「そんなに痛いの?」
みんなの反応を見て思わず聞いてしまった
「あれは、痛いなんてものじゃねーんだ。姉貴。」
「ルフィが痛がるレベルだからな…」
「…まぁ、どんまい?」
その言葉しか出てこなかった