第11章 悪戯
喧嘩が始まりはや数十分。
「…これさ、ただの殴り合い…」
思わずポツリと呟いた
「確かにね…」
「なぁなぁ、俺も混ざってきていいか?!」
ルフィがキラキラした目でこちらを見てくる
「ダメだよ、ルフィ」
「えーっ」
「さてと、ユメユメ…"解"!」
私二人を戻した
「やっと戻った…!」
「…クソコックのせいで気分最悪だ」
「で、感想は?
楽しかった?」
「「胸糞わりぃ。」」
「まぁ、見てて面白かったわよ。」
「そうね。二人共、技を使わない、というか使えなかったのかしら?」
「そっか、使い方がわからなかったら、ただの殴り合いになるのか。
覚えとこ」
「「「またやる気/か?!」」」
「え、うん。」
全員がすごく疲れたオーラをまとう
「え、なんかごめん。次は敵で試すね!」
「まだ見ぬ敵に同情するわ…」
ナミが苦笑いをしていた
そして忘れていたがまだ朝。
「さて、暇だな」
それぞれトレーニングや読書をするなか、暇になってしまった私
「スイ!」
?後ろからルフィの声がした
「どうしたの?ルフィ」
「お前の好きな食い物は何だ?」
「え、いきなり?
うーん…野菜で言うとモロヘイヤ…果物は桃…料理はラザニア…お菓子はうーん、何でも好き。」
「そうか!お前変わってんなぁ…モロヘイヤって何だ???」
はてなマークを浮かべるルフィ
「モロヘイヤは…ネバーっとしてて、お鍋に入れると美味しいの。ダシと合わせてそれをソースとして使っても美味しいんだー」
「俺は野菜そんなに好きじゃねぇからなぁ…」
「うん。ルフィは肉大好きだもんね」
「おうっ。肉が一番うめぇ!」
「また、お肉料理作ってあげる」
「本当か?!楽しみだなーっ」
キラキラと目を輝かせるルフィ
うん。弟みたい
「それで、本当は何しに来たの?」
「スイの弟の話聞きに来た!」
「なるほど。何を聞きたい?」
「うーん、どんな奴なのか!」
「どんな奴…自由奔放。
凄くマイペースで…でも仕事できるし、料理上手いし、文武両道だし…
非の打ち所が無いかな。」
「すげーな!!
そーいや、弟の名前ってなんだ?」
「あれ、言ってなかったっけ…シュウだよ。」