第9章 "光"の巫子
「で、クザン。何か用でもあった?」
私はクザンに聞いた
「あぁ、お前が麦わらの一味に入ったって聞いたもんだから様子を見に来た」
「そう。それで?」
「これだから勘のいいやつは…海軍が動き始めた。」
「海軍が?」
「標的は"全ての巫女"。つまり、お前達だ」
全ての巫女…
「って事は…"あいつ"は?」
「"あいつ"は標的にはなってない。どうやら、素性もバラしてないらしい」
「そ。ならいいや」
「あー、それと。」
「んー?」
「お前達を捕まえるために…CP-0も動くそうだ」
「えー…そんなとこまで…」
てか、どっから情報仕入れてんだよ。
「で、ここからが問題だ」
「まだ問題じゃ無かったのね。」
「ああ。海軍元帥サカズキ、大将ボルサリーノ、イッショウ。CP-0ロブ・ルッチ。こいつら+αがお前達を保護という名の捕獲をしようとしている。
つまりだ。今いる最高戦力と思われる面々がお前達を捕らえにくる。」
「大丈夫。心配ない。
仲間も強いし…それに、私達だって無力な訳じゃない。」
「まぁ、そーだな。それとだ。」
「まだあるのか。」
「"水"の巫女、"光"の巫女が所属している所もバレてるぞ。」
「あららぁ…まぁ、大丈夫でしょ。」
「流石に、白ひげと革命軍のトコじゃ、簡単に手出しはできないがな。
一応警戒はしとけ」
…あれれ?
「クザンって元海兵なのに、私達の心配してくれるわけ?」
「お前には借りがあるからな。」
「ああ、あったね。そんなの」
「まぁ、今日は忠告しに来ただけだ。もし何かあったら…助けが必要なら能力でも使って俺を呼べばいい。借りの分は働いてやる」
「あら、ありがとう。」
「んじゃまぁ、それだけだから。じゃあな。」
それだけ言ってクザンはチャリをこいで行ってしまった
「まさか、最高戦力が動くなんて…」
予想して無かった
白ひげ海賊団、革命軍。どちらも安全と考えてもいいが…万が一のことがある。
…んー…問題発生…かな
私はゆっくり飛んで船に戻った
「スイっ!」
ルフィが叫んできた
「?どうしたの?」
「大丈夫だったか?!」
「大丈夫だよ?話してただけだし。」
「そうか。何かあったら…俺たちを頼れよ!」
そう言ってニカッと笑うルフィ
あーもう、この船長は…