第5章 lunchtime☆
「スイはルフィの扱いがうまいな!」
「そう?で……結果は?」
空気が変わった
え、なに、何か深刻?
「スイ……」
「……はい」
「…………異常………………無しだ!」
ズテッ
思わずコケた
「あ、そう。てか、何でいきなり検査なんかしたの?」
「スイが眠れなさそうだったから病気かもしれないと思って……」
あぁ、なるほど
「大丈夫だよ?たぶん、病気じゃないから。」
「今"たぶん"って言ったよな?!」
あ、しまった
「いいい、言ってない……デス」
「……」
チョッパーからの目線が痛い
「何かあったら、もう1回検査するからなー!」
チョッパーなりの気遣いなのだろうか
「了解しましたよ。船医さん。」
「おうっ」
チョッパーは医者として凄く確かな腕を持ってる。
そんなチョッパーでも私の不眠の原因は分からない
それもそうだ。
私が不眠なのにはちゃんと理由がある
これを病気と言っていいのかわからない
ある意味、精神的なものだろうし。
「どうした?スイ?」
チョッパーが心配そうに見つめてくる
「ううん、何でも……ちょっと考え事かな。」
「そっか!悩みとかならいつでも相談してくれ!」
優しいなぁ
「うん。ありがとう」
「おう!」
チョッパーに検査のお礼?を言い、部屋から出た
船の甲板に出ると、ゾロが筋トレしていた
「あれ、他のみんなは?」
「部屋にいる。」
「そう。ゾロは一人で筋トレ?」
「見たらわかるだろ。」
「そだね。」
「「……………………」」
無言が辛い
ルフィまで自室にいるなんて……
てか、私の部屋って何処なんだろ…?
「おい」
ゾロが話しかけてきた
「はい?」
「お前、剣は使えるのか」
「うん。まぁ、一応」
「へぇ……((ニヤリ」
嫌な予感がとてもします
冷や汗が止まりません
「な、なに?」
「俺と勝負しろ」
「はい?!
私、女!負けるでしょ?!」
「軽く手合わせするだけだ。」
「いや、女の子に剣の手合わせ申し込むって…………」
「文句あんのか」
ものすごく怖い形相で睨まれております
「……わかった。やってあげるわ。」
「よし。」
よしじゃねぇよ。